仙台からヒッチハイクで東京の友人宅まで行った【日本縦断ヒッチハイク 1日目】

ああ、記事タイトルを誇張しちゃいましたね。

正確に言うと、今回は仙台から鹿児島までヒッチハイクで往復しました。夏休みの仙台→青森のヒッチハイク帰省と合わせて、これで日本縦断ですよ。どや。

 

え?北海道や沖縄は日本じゃないのかって?

まあねー、そうよねー。北海道の宗谷岬から与那国島の西崎まで行かなきゃ日本縦断とは言えないかもねー……。あーどうしよ、また批判だけを生きがいにしてるような可哀想な人に「記事タイトル詐欺だ」なんて言われちゃうよー。えーんえーん。

 

とはいえです、考えてみてくださいよ。日本列島は北から南までだいたい3,500kmです。対して仙台から鹿児島までの距離は約1,700km、往復すれば3,400kmです。これに仙台→青森の350kmを足せば、僕は日本を縦断する以上の距離をヒッチハイクで移動したことになるんです!フゥーハハハ!

 

まずは仙台南インターに行こうか

1日目の目標は日暮れ前に東京に到達することです。仙台から東京までは東北道を南下して350km、自分で車を運転すれば4時間ほどで到着する距離ですね。ああ、無休憩の場合ですよ。

東京では小学校時代からの友人であり、このブログにもたびたび登場する、某M大生の藍川くんが待ち構えています。昼飯は無理だとしても、晩飯くらいはどうにか一緒に食べたいもんですね。

 

自宅から地下鉄南北線に乗って仙台駅へ、そこから東西線に乗り換え、更に八木山から市バスに乗り換え、仙台シティーの南の果て、名取シティーとの境界にほど近い仙台南インターへやってきました。

スケッチブックには、あらかじめ前の日のうちに「乗せてください!福島方面」と書いておきました。世のヒッチハイカーの多くが愛用する「近場から近場へと乗り換えていくうちに、長距離移動の車に当たればいいなー作戦」を決行しましょう。

 

仙台南インター近くのミニストップ前でスケッチブックを掲げることたったの5分。僕の後方10mくらいのところに旧々式の日産マーチが止まりました。嬉々として、猛ダッシュで、興奮して駆け寄ります。

 

おばさん「蔵王のお釜まで行くんだけど、乗ってく?」

ぼく「是非お願いします!乗せてください!」

 

仙台南IC→東北道菅生PA

運良く5分で高速に乗れました。前回の仙台→青森のヒッチハイクでは、泉インターより少し仙台寄りのあたりで1時間ほど待ち続け、結局のところ高速には乗れなかったことを思い出すと、今回は怖いくらいに運が良いですね。

 

おばさん「ヒッチハイカーを乗せたのはお兄さんで二人目!前は市内から松島の方まで乗せたんだけど、40歳くらいの結構おじさんみたいな人だったよ」

ぼく「おz

おばさん「仙台から東京まで行くっていうと、新幹線だと往復3万くらいするでしょ?その時点で行く気が無くなっちゃうけど、そっかー、ヒッチハイクっていう方法もあるんだよね。仕事辞めたらやってみようかな」

ぼく(喋る隙がねぇ……)

 

とにかく威勢が良いというか、男勝りというか、アクティブというか、そんな印象のおばさんに拾っていただきました。もうね、喋る隙が一ミリ秒どころか1マイクロ秒も存在しなくて、圧倒されちゃいましたよ。

でもね、元気はいただきました。ありがたやー。

 

「乗せてください!東京方面」

おばさんの目的地は蔵王のお釜、つまるところ宮城県内なので、東北道に乗って最初の菅生PAでお別れしました。旅の出だしに元気をいただけました。ありがとうございます。

この菅生PAは、PAと言う割に大規模なんですよね。菅生PAが大規模に作られた理由を話すには400文字くらい必要なので、まあ割愛させていただくこととしますが、とにかくヒッチハイクするとなれば、大規模SA・PAはイージーモードです。

 

さて、スケッチブックを書きます。今度は「乗せてください!東京方面」です。高速に乗っちゃえば長距離移動の車が増えるので、一気に東京までワープできる可能性さえ出てくるわけです。

なんて考えつつ、できるだけ文字を太くしようとサインペンをスケッチブックに押し付けていると、文字が太くなりきらないうちに、先程のおばさんよりも更に10歳くらい年上っぽいおばさんに声を掛けられました。

 

おばさん「あなた、どこまで行くの?」

ぼく「今日は東京まで行きます」

おばさん「福島飯坂で降りるんだけど、国見まで乗ってく?」

ぼく「いいんですか!是非お願いしたいです!」

 

いや、展開はえーよ!

おばさんの目的地の福島飯坂インターより手前で大規模なSA・PAというと、菅生PAから二つ東京寄りの国見SAでしょうか。だいたい35kmくらい南下できますね。なんだか牛歩戦術感が否めませんが、とりあえず宮城県は脱出して福島県へ突入することに成功しました。

 

そして福島へ

おばさんに感謝の嵐を浴びせ、書きかけだった「乗せてください!東京方面」を太くする作業に取り掛かるべく、スケッチブックにサインペンを押し当てます。観光バスから降りてきたじーちゃんばーちゃんに「頑張ってねー」と応援されました。

出来上がった「乗せてください!東京方面」を手にして、SAの出口付近に立ちます。

 

おじさん「乗ってく?」

ぼく「お願いします!」

 

「乗せてください!東京方面」の完成から5分後のことでした。

 

東北道国見SA→上河内SA

だから展開はえーよ!

見た目的には50代くらいで、サラリーマンとヤクザを足して2で割らないようなおじさん……って、結構あちこちにいるじゃないですか。そんな雰囲気のおじさんに拾っていただきました。

おじさん曰く、宮城県内での出張を終えて、宇都宮の自宅まで帰るんだそうです。と、いうことは……福島県を脱出して栃木県へ、ついに東北脱出というわけですよ!東北人憧れのカントー地方ですよ!

車からつまみ出されなければ……の話ですが。

 

なんというか、雰囲気が独特なおじさんというか。

そもそもヒッチハイカーを拾うような方って、良い意味で変わった雰囲気を持ってらっしゃることが多いんですよ。その中でも飛び抜けて変わっているというか、おそらく旅の終盤で出会っても「変わった人だなー」と感じるレベルです。

でも変わった方って格好良いんですよね。

 

おじさんとは格差社会の話をしました。

偉い人や賢い人が金持ちになるのは当たり前。僕やおじさんのような凡人は、どれだけ足掻いたところで小金持ちが精一杯。凡人の中には足掻こうとさえしない人もいる。足掻かなきゃ現状維持どころか堕ちていくだけだ。

特に東北の人は足掻こうとしない。ぼけーっと口を開けて、金持ちが搾取対象の貧乏人を殺さないよう少しだけ垂らす甘い汁を、今か今かと待ち構え、垂らされた甘い汁は大事にしない。そしてまた口を開ける。

要約するとこんな内容でしたかね。

 

おじさんも生まれは貧乏だったそうで、大学にも入ってみたは良いけれど学費が払えず退学。それでも足掻いて足掻いて、収入源をあちこちに増やして、息子さん達を有名私立大学へ通わせたんだそうです。

いいなー……格好良いなー……。いや、僕もこんな大人になりたいや。

 

絶望の上河内SA

宇都宮の手前、栃木県上河内SAでおじさんとお別れしました。

東京まで残り100kmちょっと。福島で書いた「乗せてください!東京方面」はまだまだ使えそうです。ここまで来れば東京まで行くドライバーさんも多くなるはずなので、これまで以上の超絶イージーモード間違いなし!

と思うじゃん。

 

おばさん「東京まで行くの?」

ぼく「はい!東京を目指してます!」

おばさん「ごめんねー、次で降りちゃうの」

 

おじさん「東京まで行くんだ」

ぼく「はい!都内であればどこでも大丈夫です!」

おじさん「頑張ってね!」

 

おじさん「ヒッチハイク?」

ぼく「はい!東京まで行きます!」

おじさん「長野方面に行っちゃうんだよ。上信越道」

 

おじさんとお別れしたのが12時半でした。それから2時間もの間、話しかけられはしても、乗せてもらえはせず。いやー、上河内SAってのは、すぐ近くの宇都宮で降りる方が大変多いようで!

何がいけないんでしょうね。

僕の顔が悪いんでしょうかね。僕は自他共に認める不細工なんでね。幼少の頃より不細工不細工言われて育ってきたんでね。顔面偏差値で言えば28ってところでしょうかね。世のイケメンリア充ヒッチハイカーが妬ましいですね。

 

どうしても駄目だったら、ここから東北本線の駅まで歩くっていう手段もありますね。宇都宮から東京までなら鈍行列車でもさほど遠くはありません。夏休みの18きっぷの旅でも経験済みです。さあ、退路は確保した!

その矢先のことですよ。

 

おじさん「東京行くの?」

ぼく「はい、行きます!」

おじさん「乗る?」

ぼく「はい!もう是非お願いしたいです!ありがとうございます!うわあ、こんな高級車初めて乗りますよ!ドアの閉まる感覚が気持ち良い!流石は高級車!」

 

東北道上河内SA→藍川くん宅の最寄り駅

大富豪っぽい雰囲気のおじさんに拾っていただきました。

おじさん曰く那須で朝からゴルフに興じ、その帰り道だそうです。車もね、日産のフーガですよ。軽く700万はするような高級車ですよ。僕のような貧乏人は、姿を見るだけで軽く成仏しそうになっちゃうやーつですよ。

 

職業をお聞きしてみたところ「私はね、床屋さんですよ」とのこと。

得体の知れないおじさんだなー……。

 

運の良いことに、おじさんの自宅と藍川くんの住むアパートは2駅しか離れていないようだったので、藍川くんの住むアパートの最寄り駅まで乗せてっていただけることになりました。2時間待った甲斐がありましたね、ほんと。

 

そして東京到着

上河内SAから1時間半で首都高へ突入、C2からは川原の葛のように群生する高層マンション群が見え、田舎育ちの僕は圧倒されます。大興奮ですげー!すげー!と叫びつつ、気付いた時には藍川くん宅の最寄り駅ですよ。

 

藍川くんからLINEです。

 

藍川くん「今どこらへん?」

ぼく「いまお前んちの最寄り駅」

藍川くん「ちょうど俺も駅に来た」

 

4限を終えた藍川くんは、ちょうどタイミングよく最寄り駅まで帰ってきたところでした。そうして僕と藍川くんは夏休み振りの再開を遂げることとなるのです。

いや、誰だよお前。

誰だよこの都会かぶれは。青森から上京してたったの半年ですっかり都会人になりやがって。僕も仙台なんかじゃなく東京に進学したかったさ。これだから伯爵家の息子は。ああ妬ましい妬ましい……。

 

そうして僕は1週間ほど東京に滞在することになったわけです。これから1週間の間、この都会かぶれの藍川くんの部屋に泊まります。そうして衣食を共にし、同じ布団で添い寝することになるわけです。

うん、きたないね。

 

1日目の足取り

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仙台南インターで9時に拾われ、12時半に上河内SAに到達。上河内SAで2時間ほど粘り、フーガのおじさんに拾われ、東京到着は4時過ぎ。ひとまず目標は達成できました。

 

この日の夜、藍川くんは何を血迷ったか、自らの髪をまっかっかに染め上げるのですが、それはまた別の話ということで。青森出身だから、俺の髪はりんご色……ってね、パンチの効いたツガリアンジョークだなーとしか……ねえ。

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