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ぼく、仙台駅周辺にホームセンターが無くて死の瀬戸際に立たされる

仙台ネタ

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詩人であり彫刻家でもあった高村光太郎は、著書「智恵子抄」の中で「東京には空がない」とぼやく妻の姿を詠った。我らが青森が誇るローカルマルチタレントである伊奈かっぺいは、トークライブで「東京にはのれがない」と語った。そして21世紀2016年を生きる18歳学生である僕はこう言いたい。

都会にはバラネジがない!

宮城県は仙台シティー都心部、だたっぴろい東北地方で唯一の都会的空間と言えるこの場所で、ネジを探して歩きまわる男がいた。何を隠そう、今まさにこの文章を書いている僕である。

というのも、メガネのツルと本体(いわゆるリム)を繋ぐネジがどこかにいってしまったのだ。

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この程度のネジ、メガネ屋に持っていけば1000円も掛からず用意してもらえるだろうとは思うけど、ブロガー独特の変なDIY精神、そしてDIYの記録をブログに書いてやろうじゃないかというプライドが働いた結果、自分で直してやろうという思考に至ったのである。

ここが地元青森であれば、僕は今すぐ地元資本のホームセンター「サンデー」浜田店のDIYコーナーの奥深く、バラネジ売り場へ向かうだろう。しかしここは仙台駅前。こんな場所にホームセンターなんて代物が存在するわけがない。

 

「東急ハンズに行けばいいじゃない」って?

残念ながら仙台のハンズにはネジが売っていない。ドライバーは売っているのにも関わらず、肝心のバラネジは売っていないのだ。都会人という人種にはDIY精神というものが備わっていないのだろうか。

もちろん郊外の泉区、仙台バイパス以東、名取方面まで出て行けば、ホームセンターなんて幾らでも見つかるのだ。しかしそこに至るまでの10kmの道のりを、超絶近視マンが裸眼でロードバイクに乗るのは自殺行為でしかない。

 

そうだ、金物屋だ

ホームセンターというものがこの世に爆誕する以前、人はバラネジを買う際どこへ行っていたのだろうと考えた時、おそらく金物屋だろうなという結論に至った。Googleマップで調べてみたところ、中央通り商店街のハピナ名掛丁とクリスロードの境界付近に金物屋が存在していることを確認。

平成生まれ平成育ちである僕が、昔ながらの金物屋へ突撃することに若干の恐怖、不安感は感じないでもないけど、この際仕方が無い。仙台駅の巨大ペデストリアンデッキを抜け、中央通り商店街へ降り、一番町方面へ歩くこと5分。

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定休日でしたとさ。

 

最終手段で眼鏡屋

眼鏡屋に直してもらってしまったら、ブログの記事に書けないじゃないかという拘りが、こんな悲劇を産んだのだとしたら、それを捨ててしまえば楽になれるじゃないの。そうだ、この近くにメガネスーパーがあったはずだ。Googleマップで営業時間を調べてみよう。

「10:00~19:30 営業は終了しました」

21世紀2016年の6月という、国民総奴隷化も佳境に入ったこの段階で、夜の7時半で営業が終了してしまう店なんて健全じゃないか!なんて思うものの、せめてあと30分くらいは営業していてくれたらとは思わないでもない。

それじゃあ、ここから少し遠いけども、Loft3階のZoffに行ってみようじゃないの。

 

「Zoff 2016.6.28 Renewal Open!」

この間までZoffがあったはずの場所は、白地に青文字の壁に覆われて立ち入ることができない。それもそのはず、青文字は「Zoff 6.25 Renewal Open!」と高々に宣言していやがる。

とことんツイていない日だ。既に時間は8時前。今から他の眼鏡屋に向かったところで、そのほとんどが8時で営業を終了しているわけで。それはつまり、僕は明日の夕方まで裸眼で過ごさなければならないことになる。

今のメガネは、車の免許を取る際に作ったものだ。その時は「うちではこれ以上度の強いメガネを作れません」なんて言われ、それでようやく自動車免許の取得ができるレベルの視力だった。今は確実にそれよりも悪化していると思われるわけで。

画面の前でこれを読んでいる皆様よ、こんなにも目の悪い男が裸眼で一日を過ごすことを想像してみよう。今から台原のアパートまでロードバイクで帰る。裸眼では何も見えないので、この時点で無理ゲーってレベルを通り越している。

と思うじゃん?「Zoff 仙台Loft店 4階エスカレーター横の仮設店舗で営業中」だってさ。

 

ネジ締め無料でした

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Zoffってすごいんだね。店員さんにメガネを見せたところ「合うネジを探しますので15分ほどお待ち下さい」との返答。せっまいせっまい仮設店舗と、その周辺を適当にぶらつき、Loftのリア充臭さに居心地の悪さを覚えつつ、待つこと15分。

我が相棒である、棟方志功ばりに分厚いレンズを、青森の戸田書店脇のサトーメガネの激安フレームで武装した、いかにも非リアの臭いに満ちたメガネが帰ってきた。無くなったネジは当然のように復活し、反対側のネジもギチギチに締められ、新品だった頃のことを思い出さないでもない。

しかも今回の施工料は無料。Zoff特有の神憑り的サービスに感動しか湧いてこない。

 

都会とホームセンターの相性は悪いのか

画面の前でこれを読んでいる皆様が、たとえば東京23区民だったり、大阪市民だったとしたら、ホームセンターがどのような物であるかを想像するのは難しいのかもしれない。

ホームセンターは何でも屋である。家具、家電、自転車、ペットショップ、園芸用品、工具、それぞれ単体の店舗が田舎で商売をするのは難しいので、ぜーんぶひとまとめにしてしまった。それがホームセンターだ。

これが都会であれば、単体の店舗でも十分に客は望めるわけだ。なんたって人が多い上に、一人ひとりが経済的に豊かで、情報にも恵まれている。田舎の痴呆老人相手には無敵のホームセンターは、都会ではもどき品を高値で売りつけるだけの器用貧乏ショップになってしまう。

それから、公共交通機関で移動する生活スタイルは、DIYとの相性が良くないんだろうってことも想像できる。木材やら鉄パイプ、その他諸々の運搬にはやっぱり車が一番だ。

と、散々書いてみたものの、結局都会の人はどこでバラネジを買うんだろう。それから園芸用品なんかもだ。個人的にはそもそも買わないっていう説を推していきたい。需要があれば店はできるはずだもの。

(C) 2013-2017 これは放熱ダクトですから!