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人生初の深夜バス「ラ・フォーレ号」青森発東京行き 乗車記

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記事のタイトル通り、人生初の深夜バスに乗ってコミケに行ってきた。青森発東京行きのラ・フォーレ号。かの有名な水曜どうでしょうでは「5周年記念!深夜バスだけの旅」で、ミスターが単身乗り込んで足を負傷したことで有名…かなぁ。

もうかれこれ3週間くらい前のことで、既に記憶も薄れつつあるけど書いてみる。

8月12日20時30分 青森駅前

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バスは9時発、俺氏が青森駅前バスターミナルに着いたのは8時半。フェリーとか飛行機じゃないんだから、別にそんなに早いうちから待機する必要はする必要はないんだけどねぇ。なんか緊張しちゃって。ベタベタな待ち合わせじゃないんだから。

バスが来るまで待つのも退屈なので、暇つぶしに駅前のファミマに行ってサイダーとキシリトールを購入。ここ重要。

バスターミナルに戻ると、いかにも旅行者っぽい装備の人達が集まってきていた。多いのは40~50代の幸薄そうな小汚いオッサン、それから大声で騒ぐBBAグループ、あとは新聞配達でもやってそうな…これ以上言っちゃいけない。意外と自分のような大学生とか高校生の貧乏旅行らしき姿は見えない。

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おそらくここにいる人達の半分以上は地元民だと思われる。だってみんな津軽弁で話してるもん。自分が思うに、おそらく都会人は深夜バスなんて乗らないんだと思う。連中は金持ちだから、きっと新幹線や飛行機で移動するんだよ。

 

21時10分 バスが来た

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ラ・フォーレ号がやってきた。JRバスの青い…これはエアロエースだっけ?バスのことはよくわからないなぁ。どうでしょうでは「どことなく都会の風を感じます」とか言ってたけど、確かにそうだ。ちょっと高級そうな気がする。

スマホ、財布、さっき買ったサイダーとキシリトール以外をすべてリュックに詰めて、下のトランクに放り込む。これで盗難対策をしたつもりになってみる。

 

さっそく乗り込む

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21時15分、車内潜入。ラ・フォーレ号はひとつひとつの席が独立した3列シートで、その辺の観光バスなんかよりはよっぽど快適そう。ブランケットなんかも備え付けられてる。流石にこのクソ暑い8月に使おうとは思わないけど。

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コンセントは全席完備。さっそくスマホを充電しようと思ったけど、ACアダプターをリュックの中に入れてきちゃった。出発までまだ10分くらいあるし、取りに戻ろうかと思ったけど、たぶんきっと迷惑になると思うのでやめておく。

シートの左右にはレバーのようなものが装備されていた。右のレバーを引くとフットレストが展開。流石は深夜バスだ。少しでも寝やすくなるように工夫されてるんだなぁ。

で、問題は左のレバー。右がフットレストなんだから、きっと左はリクライニングなんだろうなぁとレバーを引いてみると…何も起こらない。レバーを引きながら思いっきりシートに体重を掛けてみるけど、やっぱり何も起こらない。

じゃあリクライニングは?パッと見た感じだと、この左右のレバー以外にはそれらしきスイッチ的なものは見当たらない。左のアームレストがカタカタ言ってるので、もしかしてこれかなと弄ってみるけれど、残念ながらそれはただの折りたたみ式のテーブルっていう。

もしかしたら元からリクライニング機能なんて無いんじゃないの?と思ったけど、前の席のオッサンは普通にシート倒してる。おかしいなぁ。

それからドリンクホルダーも見当たらない。サイダー2本も買っちゃったけどどうしよう。とりあえず前のポケットにでも入れておこうかな。

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21時30分、発車

そうやってリクライニング難民と化しているうちに、バスが「ドドドドドドド」と発車。どうでしょう班が言う振動っていうのはおそらくこれのことなんだと思う。

車内放送で「狭い車内ではありますが、皆様どうぞお寛ぎください」とか流れる。本当だよ、東北新幹線のE2系の狭さといい勝負だよ。物理的な狭さもそうだし、窓側と通路側にそれぞれ備えられたカーテンのせいで視覚的にも狭いんだよね。

 

21時50分、消灯

中央インターから青森道に入ると照明の照度が下げられ、東北道に入ったところで通路の照明も含めて完全に消灯。あとは朝までずーっと真っ暗。暗くなると余計に閉塞感が強くなる。暗所恐怖症とか閉所恐怖症の人ならきっと発狂するんじゃないかなこれ。

ただし室温は26度に保たれ、湿度も高すぎず低すぎず。「5周年記念!深夜バスだけの旅」のオーロラ号のように窓が曇ったりすることもなく。知り合いが「深夜バスは臭いが凄い」なんて言ってたけど、このラ・フォーレ号に限ってはまったくそんなこともなく。

乗客の民度低そうだなー、怖いなーなんて乗る前は思ってたけど、実際乗ってみると新幹線なんかと変わらないくらい静か。あまりにも静かすぎて、サイダーのフタを開けるときの炭酸が抜ける音が妙に響いて恥ずかしい。

 

22時00分 駅メモで暇を潰す

東北道入った時点で車内は消灯になったけど、流石に21世紀を生きる現代人が22時前からそうやすやすと寝られるわけがない。周りの人もスマホで暇つぶししてるみたいなので、自分も駅メモを起動して暇を潰す。

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駅メモっていうのはINGRESSのような位置情報ゲームで、ポータルが駅に置き換わったようなものといえばなんとなく想像が付くはず。え?「そもそもINGRESSを知らない」だって?(一人語りのドラマCD風)

そう…まぁ…そうねぇ。

 

23:15分 岩手山SA停車

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23時を過ぎたところで岩手山SAに停車。普通の深夜バスであれば乗客はトイレ休憩で外に出ることができるんだけど、不幸なことにラフォーレ号は出発から到着まで外に出してくれない。だって車内にトイレの設備があるんだもん。

 

23:45分 岩手山SA出発

おそらく法令で定められているんだと思われる休憩を終え、ラフォーレ号は再び東京に向けて走り出す。

そろそろ日付が変わるので、もう寝ようかなーと思ってたところでバスの振動が大きくなった。今までの「ドドドドドドド」とは違う。「ズガガガガアガガンアガガアアアッガガ」って感じ。このバスそのうち空中分解しそうだな。

眠れない。いつまで経っても振動は収まらないし、座席はリクライニングしない。ケツが痛い。腰が痛い。眠いのに眠れない。

 

0:55分 長者原SA停車

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気が付いたらバスが停車していた。どうやらちゃんと眠れたらしい。感覚的には1時間半くらい眠っていたと思う。ここはどこだろ、国見あたりかな。

とりあえず駅メモを起動して最寄の駅にアクセスしてみる。

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古川って・・・長者原じゃん。まだ折り返し地点すら過ぎてないのか・・・くそぅ!くそぅ!

バスが動き出すとまた眠くなってきた。バスの振動が気持ち良く感じる体になってきたらしい。深夜バスには勝てなかったよ・・・

 

2時10分 宮城県白石付近通過

目を覚ますと少し外が明るくなっている気がした。もう関東に入ったかなぁと駅メモを起動してみるとまだ白石。カーテンを少し捲ってみると外はまだ真っ暗。

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もう一眠りしよう。次起きる頃には流石に安達太良くらいまでは進んでるはず。寝たら楽になる・・・と眠ろうとするものの、完全に目が冴えてしまった。

家畜になった気分だ。運搬車で運ばれる豚になった気分だ。左右のカーテンが檻に見えてきた。

ケツが痛い。横になりたい。せめて体を伸ばしたい。頼むから次の停車で外に出してくれ。そうだ、これ床で寝たらどうなるかな。駄目か、駄目だよなぁ。

 

4時15分 栃木県矢板付近通過

更にもう一眠りするとかすかに外が明るくなりはじめていた。現在地を確認するために駅メモを起動すると矢板だった。どうやら関東平野には入ったらしい。

どうして俺は青森なんかに住んでるんだろう。せめて仙台に住んでいれば、半分の時間と半分の交通費で東京まで行けるっていうのに。

市民所得だって青森市と仙台市じゃ年間100万くらい違うはず。それでいて物価は東京だろうが青森だろうが不動産以外はあまり変わらないどころか、むしろ競争の少ない田舎のほうが高かったりするんだから、田舎に住んだって何にも良いことなんてないんだ。Amazonの価格は東京も青森も同じなんだぞクソが!

 

5時半頃 おそらく羽生PA停車

カーテンの外を除くと利根川橋だった。空はすっかり明るくなっちゃって真っ白。寝ている間に雨が降っていたらしく、窓には水滴がビシーッと付いている。

それからしばらく走らないにバスが停車。ついさっき上河内で停まったろ…何回停まれば気が済むんだよ…そういうのって法令で定められてるんだろうけどさぁ…

 

6時頃 首都高に入る

羽生から更にもう一眠りして目が覚めると、バスが速度を落としていた。いよいよ到着かと思って靴を履こうと思ったら、なんか様子が変だ。カーテンの外を覗くとそこは浦和料金所。まだ首都高にすら入っていなかった。クソが。

なんかもう目が冴えちゃったので、到着まで起きていることにする。後ろの人も起きて読書灯付けてるみたいだし。

 

6時35分 東京駅到着

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ラ・フォーレ号は早着することなく定刻で東京駅に到着。乗客は車内放送で叩き起こされ、運転席と客席の間のカーテンも開かれた。長時間座り続けていたせいなのか足がむくんじゃって、靴を履こうにも入らない。

バスを降りて感じるのは空気の臭さと街の雰囲気の冷たさ。東京駅周辺は怖い。息苦しい。スマホのバッテリーが切れかけてるのも相まって心細い。これからどうしよう。

そうだ、ネカフェに入って充電がてら一眠りしよう。それがいい。

 

7時00分 秋葉原駅近くのネカフェに入る

東京駅付近はネカフェ空白地帯なので、とりあえず秋葉原まで行ってみる。

ソフマップアミューズメント館の広告の大和に「やった!しずま絵だ!青森でもネットさえ開けば見られるしずま絵だ!」と安心する。

秋葉原駅から歩いて2分くらいのところでネカフェを発見。

お世辞にも綺麗なネカフェじゃないし、個室のドアの建て付けも悪いけど、個室で横になって寝られるだけで幸せ。

ついでにコミケで使う宝の地図を再確認したり、艦これを開いて遠征から帰投した艦隊を再度遠征に向かわせたりする。PCの存在ってやっぱり偉大だなぁ。

 

帰りは新幹線で帰りました

青森ー東京間は新幹線の中でも最速のE5系でさえ3時間も掛かっちゃうわけで、それをバスで移動するなんてそもそもが無謀すぎるんだよね。

だけど二度と深夜バスに乗りたくないかっていうと実はそうでもない。次はもっと長い路線に乗ってみたい。なんならはかた号に乗りたい。はかた号にやられてみたい。

そう思った自分はきっとMだと思うんだ。

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